最近の星の世界(2016年8月)
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☆最近の星の世界から☆
最近の星の世界 2016.8
8月26日、新聞で地球そっくりの惑星が見つかった、と報道されました。しかもそれは太陽系に最も近い恒星の一つ、プロキシマ・ケンタウリという赤色矮星を巡っており、水も存在すると伝えられています。
尾鷲からも春になるとケンタウルス座の一部が見えます。ギリシア神話では上半身が人間で下半身が馬という怪物として描かれています。そのヒトの部分はかろうじて見えるのですが、明るいケンタウルスαとβ星はそれぞれ馬の左右の前足に位置するので、見ることができません。
なお、腰のあたりには有名なオメガ(ω)星団があります。5月の晴れた夜、八鬼山峠のすぐ西の低いところを通過するとき見えることがあり、天文館でも数回写真に撮りました。
さて、ケンタウリbと命名されたこの系外惑星は、南米チリのラ・シャにあるヨーロッパ南天天文台(ESO)で長期にわたり確認観測がなされました。この天文台には口径3.6m望遠鏡が2台あり、それで主に観測されたものと思われます。また近くにはESOの合成口径16.2mの巨大望遠鏡があり,それらも使われたのかもしれません。
水があり,太陽より寿命が長い恒星の周りを回っているから,遠い将来移住できるかもしれないという解説もありましたが、X線が地球の400倍もあるので,果たして人類が生きていけるか疑問です。
※ 赤色矮星;太陽よりずっと小さく温度の低い赤い恒星。
※ 系外惑星;太陽系以外の恒星を巡っている惑星。3000個以上発見されている。
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