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最近の星の世界(2018年8月)

[2018年10月23日]

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~ 尾鷲市立天文科学館より ~






みればみるほど 不思議なもの

それを 身近なかたちに する方法……



人間って 意外とすごい

今回は、そんなお話のようです……。







  それでは 湯浅さん、今回も 中村山からの天体解説、よろしくおねがいしま~す!




宇宙の素顔



はい、こんにちは。天文科学館の撮影および解説担当、天体観測指導員 湯浅祥司です。

 

では、まいりましょう。尾鷲市立天文科学館発、「最近の星の世界」。




実は……


 

ご存じでしょうか……?

 

星空って 実は、近赤外線によって光っているのです。

 

 

 

天体の多くは、目にみえない「波長656nm(ナノメーター)」によって輝いて見えています。宇宙においてその総質量の約75%を占めるといわれている水素原子ですが、そのなかでも、Hα(エッチアルファ)という近赤外線が、最も明るく輝きます。ところが、日中、地球を照らす太陽の光にはその成分が少なく、太陽光に順応するよう進化してきた私たちの目では、この近赤外線を、ほとんど感じることが出来ません。

 

そのため、宇宙の素顔を見ようとすると、近赤外線を通す光学系と、それを再現できるカメラなどの特殊な装置が必要となります。幸いにも、ここ数年でそのふたつが手もとに整いましたので、まだ試運転中ではあるのですが、ご覧ください。



北アメリカ星雲


夏の大三角形を形作るベガ・デネブ・アルタイルのうち、はくちょう座のデネブに注目します。デネブを含む星野光のなかに「北アメリカ星雲」「ペリカン星雲」というものがあります。各名称などはその形状からつけられたもので、その画像からも、メキシコ湾やメキシコ・北アメリカ大陸などの模様がよみがえってみえます。




「メキシコ」から立ち上る水素分子の分子雲が、くっきりと見られます。


画像はε(イプシロン)180EDという天体写真専用のレンズ:口径180mm、
焦点距離500mm:F2.8の、明るい光学系に天体写真専用の一眼レフ:Nikon D810Aで撮影したものです。




(2018.8.8.)

 

当日の試写では良好といえない天候下という状況もあり、また、新しいパソコン駆動の電動式レンズのピント調整が完了できず、とりあえず手動で写してみたといった感じのいち枚なのですが、近赤外線に適応したレンズとカメラによる作品です。 

 

 

カラーで見ると、ひときわ印象的な天体です。

 



北アメリカ星雲(NGC7000)


こちらは比較用のモノクロ画像。特注の口径25cmシュミットカメラで赤外線に感応するコダックのTechnical Pan 4415フィルムを、水素超増感処理した特殊な写真です。

(25cm Schmidtカメラ+TP4415)



右上の輝星は、はくちょう座の「デネブ」。そのすぐ西側に「北アメリカ星雲」があります。米東海岸沖付近の星雲が、「ペリカン星雲」と呼ばれているあたりです。



干潟星雲と三裂星雲



もういち枚、ご紹介します。


180mm:画像 2016.8.HP参照
1050mm画像 〃


 

夏の銀河でひときわ目立つ干潟星雲(M8:下)と三裂星雲(M20:上)を、今回導入したε(イプシロン)で写してみました。レンズの焦点距離180mmでは広すぎる。でも1050mmでは片方しか入らない。焦点距離500mmというレンズは、この天体にはちょうど良さそうです。

 

 

当天文科学館内に展示している写真や画像はもちろんですが、インターネットや雑誌の片すみなどでちらりと目にするさまざまな天体の姿……。その素顔を撮影するためには、意外にも、こうした特殊な機材の存在やその瞬間をひたすらを待つ撮影者の忍耐力などが、パネルの裏で、ひそやかに息づいているのです。

 

 

 

さて、今回の中村山山頂ドーム発 「最近の星の世界」、

いかがでしたでしょうか。以上、

尾鷲市立天文科学館 天体観測指導員、

担当 湯浅祥司でした。

 

 

 

 

湯浅さん、ありがとうございました!

 

次回もまた、よろしくおねがいしますね!



~ 天文科学館からのご案内 ~



そのほか、当館からのご案内といたしまして、夜間観望会のご案内や各種のイベント予定などがございます。また、中村山公園ご利用の皆さまにおかれましては、開館時間中、当館トイレはいつでもご自由にお使いいただいております。金曜日~日曜日の開館時間内には、公園内の遊具設備とともに、どうぞお気軽にご活用くださいませ。



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では、また次回の 星の世界で!


 

 

 

 

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