最近の星の世界(2013年5月)
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「国際宇宙ステーション」(ISS)を見たことがありますか?
「国際宇宙ステーション」(ISS)は、1998年に打ち上げられてから徐々に大きくなり、全長73m、全幅108m、全高約20mで、完成時重量は419トンになるそうです。その大きさは、よく「サッカー場くらい」と表現されます。
機体は50以上のモジュールで構成されていて、高度約400kmのところを時速約2万8千kmで飛んでいます。地球一周に要する時間は約90分で、1日に地球を16周します。
アメリカ・ロシア・日本・カナダ・ESA加盟各国(計11カ国)で共同運営されていて、2020年の運用終了までに15兆円に迫る費用がかかる巨大プロジェクトです。
人工衛星や軌道上のロケット(デブリ)のうち、私たちが観察できるのは「5000個」と聞いたことがありますが、ISSは、そのなかでも王様クラスの人工衛星です。
しかし、見たくても、いつどこを飛ぶのかが分からないと見ることはできません。そんなときは、「heavens-above」というサイト(※英文サイトです)で日付等を入れるだけできれいな図付きの予報を入手できますので、参考としてください。
国際宇宙ステーション 4月26日
天文館屋上で待っていると、予報通り大台ヶ原山上空から姿を現しました。
当夜は風が強く、時雨もポツリポツリという状況でした。
カメラをしっかり固定して撮った16枚、それを画像処理・合成したのがこの画像です。
上の写真だけでは星空のどの方向を向いているのか分からないので、
文字を書き加えたのがこの1枚。
データ
2013.4.26 19:57'~20:20' 10"×16枚(合成)
14-24mm F2.8(F6.3) ISO 1600
4月25日
いつも撮影がうまくいくわけではありません。
これは、上記より1日前の25日撮影。
中央右上に、かろうじて写っています。
国際宇宙ステーション(丸印部分)
4月27日
27日の宵、天文館にて。
19時頃はまだ空が明るく、この写り。
小学生10人と、ワイワイ言いながら見ました。
きっと、記憶に残してくれることでしょう。
おまけ
シャクナゲが満開です。
天体撮影に使うレンズはほぼクセがなく、蒸留水のような写りを身上とします。
「ノクトニッコール」という標準レンズで撮影しました。
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