最近の星の世界(2013年11月)
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☆最近の星の世界から☆
今年の10月は天候不順で、この時期には珍しい双子台風27・28号がやって来ました。雨の日も多く、なかなか星の写真は撮れませんでした。今月は、晴れ間を見つけて庭先で簡単に撮影したものをご覧頂きます。
10月30日には、久しぶりにISSを観察しました。もうすぐ日本人船長が誕生するISSです。尾鷲では夕方北西から南東へ、高度35度で飛んでいくのが見えました。18枚の写真を合成して1枚にしました。流れる雲が縞模様に写っています。
11月に入ると、南西の空でひときわ輝く星――金星と、三日月がきれいに並びました。3本のレンズを取り替えて写しました。
11月末、太陽に最接近するアイソン(ISON)彗星が話題になっています。「世紀の大彗星になるか?」と騒がれたのですが、今のところ予想より遥かに暗いようです。現在、日の出前の空で見えていますが、彗星本体が予想外に小さかったようです。50年ほど前の池谷―関彗星のように、太陽接近後、急に明るくなるかもしれません。チャンスはその1回だけになる可能性もあります。
金星・三日月・アルタイル・ベガ
11月になっても、まだ夏の大三角形が見えています。
天の川もうっすらと写っています。
2013.11.7. 17:59'
14-24(14)mm F2.8 ISO400 6秒
上の画像に星の名前を書き加えたものがこちら。
金星と三日月
上下に行儀よく並ぶ金星と三日月です。
この晩は透明度が良く、低空までくっきり見えました。
2013.11.7. 17:33'
58mm F1.2(5.6) ISO400 1/2.5秒
地球照
さらにレンズを変え接近します。
金星(下の星)と、月の影の部分もしっかり写っています。
肉眼では見えにくいのですが、空気のきれいなときはこのように写ります。
この現象を「地球照」といいます。
2013.11.7. 17:34'
180mm F2.8 ISO400 1/1.6秒
国際宇宙ステーション
久しぶりにISS(国際宇宙ステーション)を見ました。
北西(図右)から南東に向けて、音もなく飛んでいきました。
この撮影から8日後、ソユーズで若田飛行士が打ち上げられました。
若田飛行士到着前のISSです。
2013.10.30. 18:09-18:21
14-24(14)mm F2.8 ISO400 10秒×18枚(合成)
写真と文:湯浅祥司
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