最近の星の世界(2014年2月)
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☆最近の星の世界から☆

節分も立春もあっという間に過ぎ去り、2月となりました。
尾鷲の街は今、ヤーヤ祭り一色で賑わっています。そして星の世界にも、変化が出てきました。
太陽の活動が今ひとつ盛り上がらず、黒点も少ないので、天文科学館来館者の皆様には感動が少なかった近年でした。それが今年に入って大型の黒点が次々出現し、観測者からは嬉しい悲鳴が聞こえてきます!

大型の黒点
1月2日、太陽東縁に出現した、複雑な形状の黒点群。
当初54個の暗部を数えました。
久しぶりに肉眼でも見えた黒点となりました。(佐野)
※画像クリックで拡大
2014.1.4.11:40 15cmFCT(絞り+減光フィルター)コンパクトデジカメ
(撮影:天文館 上野)
太陽西縁に近づく黒点群。
少し淡くなりましたが、立派な黒点です。
※画像クリックで拡大
2014.1.10.10:30 以下同じ

M82に出現した超新星(SN2014J)
北斗七星の柄杓のすぐ前に、「M81」と「M82」という系外星雲があります。
1200万光年も離れたM82の中に、今年1月21日、突如として超新星が出現しました。
ロンドン大学の学生さんが実習中に天候が悪くなり、予定を変更して天体CCDカメラを向けた天体
の中に見慣れぬ光があった、というものです。
今回の超新星爆発は、地球くらいの大きさで質量が太陽と同じほどある白色矮星(わいせい)が
核爆発したものといわれています。炭素を含み高圧であることから内部に巨大ダイヤモンドがある、
という夢一杯の研究もあるそうです。
撮影は1月31日21時01分、天文科学館の81cm主焦点・30秒露出で行いました。この時期が一番
明るくなるという予想があったためです。
測定誤差がありそうですが、6回測って11.1等星となりました。
1200万年前の超新星の光。
これでも近年5本の指に入る近さ!だそうです。
写真と文:湯浅祥司
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