最近の星の世界(2015年3月)
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☆最近の星の世界から☆

曇りや雨の多い3月でした。
ラブジョイ彗星はまだアンドロメダ大星雲の右上で見えています。見やすい場所を明るい光度で通っていき、記憶に残る彗星の一つになりました。
夜空は春の装いで、天狗倉山からは北斗七星が昇ってきます。衛星携帯電話の中継をするイリジウム(iridium)衛星のフレアも楽しみです。4月4日の宵には全国で皆既月食が見られます。どうか晴れますように!
天体カタログの最初に出てくるのが「M(メシエ)天体」。1780年頃フランス海軍天文台で働いていたメシエは彗星類似の天体の多さに閉口。自ら110個の天体に番号をつけ、メシエ天体としました。甲斐あって13個の彗星を発見し、カタログは不動のものになりました。彼の使っていた望遠鏡は口径5~7cmだったので、今の私たちが使っている高性能な望遠鏡で観ると「なんで?」という天体も多数含まれています。
普段天文科学館ではM天体はそれほど面白い対象ではないので、パスすることが多いのです。ところが、サブ望遠鏡で写真を撮ってみて感動しました。メシエの使っていた望遠鏡と焦点距離が似ているため、一部しか写らない大望遠鏡や広角すぎて何が写っているかわかりにくい写真用単焦点レンズとはひと味違って、当時の状況を再現していると考えられます。
また、画像は自前で準備できるため、実際の見かけの大きさも確認していただけます。数年かかるかもしれませんが、そのままの大きさのM天体をご覧いただくシリーズを始めようと思います。

イリジウム・フレア

春を告げる北斗七星

M天体

大きさの比較
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尾鷲市立天文科学館(※金曜・土曜・日曜のみ開館)
開館時間:9時30分~17時00分(金曜・土曜・日曜)/夜間【好天時のみ】19時00分~21時30分(金曜・土曜)
TEL:0597-23-0525 FAX:0597-23-0525 E-mail:tenmon2002@orion.ocn.ne.jp
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