最近の星の世界(2015年10月)
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☆最近の星の世界から☆ 2015年10月15日

秋の夜長。ようやく天候も安定してきました。
今回は「光害(ひかりがい)」について、簡単に説明します。
下の画像は西空にある土星の下から姿を現した国際宇宙ステーション(ISS)です。高度はおよそ400km。地球をおよそ90分かけて一周しています。時速は27,700km。ちょっと想像できない速さです。
いつどこを飛行するかはインターネットにつないで、観測する場所を入力、計算してもらうと正確な図で表現されます。それを元に、どこでどんなレンズで写すかを決め、その時を待ちます。
この画像ではカメラを三脚に載せて10秒露出を7枚撮り、パソコンで合成してあります。1枚にすると露出オーバーで真っ白になってしまいます。

国際宇宙ステーション(ISS)

天狗倉山から見た天の川と「光害(ひかりがい)」

三木里の天の川
その半時間後、やや雲が出てきたなぁ、そろそろやめておこうかなと思ったとき、びっくりするようなイリジウム衛星のフレアが見えました。写っていないかな・・と思いながら数分間辛抱しました。再生してみるとご覧の通り。めったに見ることのないフレアをキャッチしていました。(画像中段左端)
この画像は焦点距離14mmという超広角レンズのカメラをモータードライブ付赤道儀に載せ、3枚 をパソコンで合成したものです。露出は30秒間×3枚です。
2枚の画像を拡大してみるといくつかの暗い人工衛星も写っています。
※イリジウム衛星とは、衛星携帯電話に使用する通信衛星のことで、「イリジウム計画」に沿って打ち上げられた衛星です。当初は77個で運用する計画であったため、原子番号77番イリジウムの名を冠しています。イリジウム衛星には、鏡のような反射率の高い金属製アンテナ板が3枚設置されており、太陽の光が反射すると地上で衛星反射光による閃光「フレア」が観察できます。

八つ葉のクローバー
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