最近の星の世界(2015年12月)
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☆最近の星の世界から☆
オリオン座が見えるようになりました。まだ高度がないのと月明かりがあるので、本格的な撮影はできていません。
星空に浮かぶ天体は、実は近赤外線で輝いているものが多いのです。オリオン座の大星雲も水素の出すHα(エッチアルファ 波長656ナノメーター)光にピークがあります。といっても、もう少しのところで私たちの目では見えないため、赤い光抜きの姿で見えます。人の目に近い写り方をするカメラも同じです。
フィルムを使っていた頃、赤外線に感じるフィルムを赤やあずき色のフィルターを付けて赤外線を通過させて写していました。やがて特殊なフィルムは真っ先に製造中止になり、空しい思いでバラ星雲を写していたものです。
今年の春、赤外線にも感じる天体専用のカメラが発売され、ようやく手に入れました。今後このページの画像は断りのない限り、新しいカメラで写していきます。お楽しみに。
ガーネットスター
北極星近くのケフェウス座μ(ミュー)星は巨大なことと赤い星として有名です。その色からガーネットスターと呼ばれ、双眼鏡で見ても色がわかります。明るさは3.4等から5.1等の間で変化する変光星です。
この星の直径は太陽の1420倍といわれ、太陽の位置に持ってくると木星と土星の間にまで広がります。なんと太陽・地球間の6.6倍もある巨星です。温度は2000度で、星としては非常に低い温度で輝いています。
よく見ると廻りの小さな星々にも赤い色をしたものが多いことに気づきます。珍しいと思います。
新しい観測機器に最初に光を入れることをファーストライトといいます。この画像はそれにあたります。
81cm望遠鏡にて
※変光星(へんこうせい)は、恒星の一種で、明るさ(等級)が変化するもののことです。
M45(すばる)
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