☆最近の星の世界から☆
国際宇宙ステーション(ISS)観察会 天文科学館 4月14日
1998年以降、何度もISSを撮影してきました。ところが皆さんと見るには、月があったり早朝だったり休館日だったりと、なかなかタイミングが合いません。
4月14日は条件が合い、しかも明るく見えることがわかったので、新聞で観望会をお知らせしたところ、27名の皆さんが参加してくれました。心配していた薄雲も晴れて、予報通り飛んでいくISSを見ていただけました。
国際宇宙ステーション(ISS)
・19時53分
便石山の西にある大台ヶ原のさらに10度西(左)に姿を現す
・19時56分
最高高度84度に達する
・19時56分46秒
地球の影に入る
※ 天文科学館で配布したもの
みんなが「見えた!見えた!」と言っている間に、カメラに記録されたISS。(合成写真です。)
予報通り飛んでいるのがよくわかります。
10秒露出の画像を23枚重ねてあります。
撮影データ
14mm F2.8→F5.6 ISO 1600
メシエ(M)天体
M1(かに星雲) おうし座の散光星雲
西暦1054年に出現した超新星爆発の残骸です。当時、昼間でも見えたと記録されており、日本では藤原定家(ふじはらのさだいえ)の記した「明月記」という書物に記録が残っています。
「天喜二年四月中旬以後の丑の時、客星觜・参の度に出ず・・・大きさ歳星の如し」
「・・・オリオン座の方向に木星くらいの明るさの星が現れた・・・(現代語訳)」
光度8.4等星、距離7200光年
見かけの大きさ 6分×4分
赤経: 05時 34.5分
赤緯: 22度 01分
※ 位置は2000.0年を基準にした数値です。
※ 数値は理科年表、天文年鑑の値です。