
~ 尾鷲市立天文科学館より ~

記憶に残る星座
だれにでも記憶に残る星座があります。
「つる座」という星座、ご存じでしょうか? 日本から見えるのですが、南の水平線一杯の高さです。きれいな星列ですが、見ることが少ない星座でもあります。
ハレー彗星の頃登った大台ヶ原で眺め、南半球のバリ島でも眺めましたが、地元からは山に遮られ上半分しか見えません。高い山へ登れば見えるのですが、クマ騒動が話題になっている時期なので、熊と一緒に観察するのはご免願いたいところです。水平線が見える場所であれば全体が見えるはずなので、2ヶ月ぶりの晴れ間を狙って隣町へ出かけました。

つる座
~つる座付近の星図~
10月中旬午後9時頃南中するので見頃になります。
星数の少ない秋の南天では、「みなみのうお座」のフォーマルハウトしか目にとまりません。そのすぐ下にあるのが「つる座」です。
黄線は28mmレンズで写る範囲です。
土地勘がないので、花の窟(いわや)神社北側の国道駐車場で写しました。
国道を横切る手動式横断歩道はほとんど青信号。強い光が入ってきます。
左上の輝星がフォーマルハウト。
「つる座」は真ん中に入っていますがはっきりとは見えません。
先日手に入れた2本の中古レンズで撮っていると、見やすいコマがありました。
当夜は少し薄雲があり、決定版を写すのに準備した C-MOSカメラの出番はありませんでした。

南天の限界星座
けんびきょう座、インディアン座、つる座、ほうおう座、ちょうこくしつ座、くじら座、ろ座(右 ⇒ 左)という星座が並んでいます。どれもなじみがないので、即座に線でつなぐことはできません。
下の太い白線は、七里御浜の波打ち際です。

南緯8度のバリ島で見た「つる座」
まっすぐに並んだ星列と二個づつ何組も並んでいるのがきれいです。
現地ではすぐに目につく星座です。

フラムスチード天球図譜では
南天の星座集に描かれています。よく見ると、付近の星座で名前の違うものがいくつかあります(中央付近)。
星座名は1922年の国際天文学連合で88星座に整理されるまで乱立していたので、その名残りといえます。王様お抱えの天文学者が多かった時代は、ごますり星座がいくつもあったそうです。
最初の星図と見比べてみてください。

次回の星座撮影会で写す「ペガスス座」
すぐ近く(左上)なので、ペガスス座にカメラを向けてみました。
ペガススの四辺形がよく分かります。左上の楕円形天体はアンドロメダ大星雲。左下の輝星は土星です。そのすぐ右側に海王星も写っています。

海王星
撮影した画像の左下部分を拡大した上に星の名前を書いてみました。
海王星が小さく写っています。

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