
~ 尾鷲市立天文科学館より ~

16日 全滅!
滅多にないことですが……逆行する台風も出て、千葉県と北陸に大雨が降りました。この8月は星空観察会をたくさん予定していました。晴れたら観察会を計画していた日数が16日間。全滅!
今回は計画したはくちょう座付近の画像を再処理して、夏の星座を楽しみましょう。

尾鷲の空は どこまで見えているか?
1988年(昭和63年)から始まった環境庁のスターウォッチング事業は、夏と冬双眼鏡を使ってどこまで暗い星が見えるかを観察し、全国の夜空の暗さを調査する事業でした。
夏の観察会では200余りの市町村が参加して、こと座のベガ付近を観察。尾鷲の青年の家では17名の平均で10.1等星まで観察し、全国で第5位になりました。
(当時使っていた星図)
40年近くたって、尾鷲の空はやはりきれいなのだろうか? ちょっと気になって、カメラを向けてみました。
これが当時の環境庁が使用したSAO(Smithsonian Astrophysical Observatory)星図です。星が描かれているだけで、名前も何も記されていません。
星図には10等星前後の星が描かれていますが、写真では16~17等星以上写るので、比較が難しくなります。
スターウォッチングと同じ範囲です。
右の大きな星がベガ、左上の二つがεです。
直径18cmのレンズで30秒間露出しました。
2019.9.19.20:12 ε-180ED+D810A
ISO 6400 30秒
ε付近を拡大してみました。
小さな星まできちんと写っていることが分かります。
比較のためにUSNO-A2.0星表を元にした星図を示します。20等星近くまで表示された最も詳しい写真星図の一つです。
写り方は違いますが、ほぼ同じくらい写っています。
εの二つの星の間に注目すると、尾鷲の方がよく写っている!?
尾鷲の空は、まだまだきれいなことが分かりました。

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