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最近の星の世界(2016年4月)

[2016年4月5日]

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☆最近の星の世界から☆

地球儀

  最近の星の世界     2016.4.4 

 地球近傍の宇宙は水素・ヘリウム・リチウム・・・の順に多いと学校で学びました。

 実は遠い宇宙に広がる天体も、水素を主成分とした輝きがあります。Hα(エッチ・アルファ)といい、もう少しのところで肉眼では見えません。ということは、実感とはかけ離れていますが、星空は薄いピンク色に光っているのです。

 有名な天体の多くは赤外線で光っているので、撮影には苦労します。これらを集めたSh2(シャープレスカタログ)というものがあり、313個が載っています。ばら星雲はSh2-275です。とこがどれも肉眼で見えないため、幽霊のカタログみたいな印象があります。天文ファンにとっても、敷居の高い対象です。撮影はまず望遠鏡の座標計で導入し、写してみる。真ん中に来ているか確認して、誤差を補正してまた写してみる。それを繰り返して、なんとかバラ星雲を真ん中で捕らえることができました。 

 後は写すだけ。この晩は薄雲が走り、程なく満月過ぎの月が昇ってきます。大急ぎでドーム内にいた入館者の皆さん3名に、代わる代わるシャッターを押していただきました。

「バラ星雲」

「バラ星雲」(軽い画像処理)

 バラ星雲(軽い画像処理)
 コマの処理を加えていない画像(RAW ロー画像)を持ち帰り、パソコンで軽い前処理をします。月明かりでちょっとかぶっているような・・・

「バラ星雲」画像処理

 バラ星雲(画像処理版)
 さらに処理を重ねると星雲の姿が浮かんできました。

「バラ星雲」3枚重ね

 バラ星雲(3枚処理を重ねたもの)
 最終処理をして、3枚重ねたものが最後の1枚です。それを秘伝のタレで焼き上げた、というところでしょうか。
 色彩は元々肉眼で見えないので処理者の好みになります。インターネットや写真集でみるばら星雲の色が様々なのは、そんな理由があります。

 ばら星雲は3600光年先にあり、67×64光年の大きさがあります。(天文年鑑)見かけの大きさは満月の倍あります。近くのオリオン大星雲の3倍近い遠方で、9倍もの面積がある巨大な宇宙構造物なのです。最近NASAの研究者によって内部に130個の若い星が存在することが確認されました。

 条件に恵まれなかった今年はこの辺であきらめて、また来年アタックします。

「虹」

「虹」

 虹
 水蒸気の多い尾鷲は虹の名所です。
 この日は早朝から虹が出ていました。肉厚?のきれいな虹でした。

「虹」拡大版

 虹(拡大画像)
 虹の部分を拡大してみました。

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